ご主人の実家の築86年の古民家の借家が空くので、再生し自身の家族で住むことにされました。
ご主人の実家が営んでいる米屋さんの倉庫と、かつて従業員の宿泊施設として使用していた、築86年の古民家を再生したい。新建材でピカピカに新しくするのではなく、古い趣きを生かしながら、補強と合わせ断熱性能を向上してほしい。
腐食の進んでいた土台や柱は必要に応じて取り替えた。断熱に関しては開口部の断熱サッシは当然のこと、外部周りは真壁造を諦め、断熱材と一体のボードを貼りながら、間仕切壁の真壁造作や天井床梁の表しなどで、古民家の佇まいを残した。
築86年の風合いを活かすため、表しの床梁、天井板、床の間材など活かせるものを極力残した。
断熱性能を向上させるため外部周りは大壁としたが、間仕切り壁は真壁として、全体的な印象として古民家の風合いを残しました。外壁も古民家には不似合いなサイディングを剥がし、漆喰塗と杉の下見板張りにし、格子や肘掛手摺りも木製で造作しました。
提案内容が、職人さんの手作業仕事や自然素材など、無限の工法や素材の組み合わせなので、間取りの打ち合わせが終了してからは、全てお任せにした。
建て替えとも迷ったが、完成後、古いものならではの質感、風合いを感じた時、再生を選んで良かったと思った。
古民家再生の相談では、必ず挙がる問題点の断熱性を向上させました。
床下にはスタイロフォーム、天井にはグラスウール100mm、土壁の内壁には断熱ボードを貼りました。
全ての開口部は断熱サッシに取り替えました。
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